代謝・内分泌内科

当科の特色

1.診療実績と体制

代謝・内分泌内科が担当している領域は、糖尿病とその合併症に加えて、脂質異常症、高尿酸血症、骨代謝異常などの各種代謝疾患と、下垂体、甲状腺・副甲状腺、副腎、性腺などの内分泌臓器全般を担当します。糖尿病の治療は悪性腫瘍、うつ病、認知症などと並んで、21世紀医療における最重要テーマです。特に日本では糖尿病は増加の一途をたどっており、2030年には現在の2倍にまで糖尿病人口が増加していると推測されている中で、当科では血糖値の正常化をめざす治療法の確立をはかり、合併症の発症阻止と寛解に向けた診療や研究活動を展開しています。また、地域と連携した生活習慣病の予防活動にも力を入れています。一方、内分泌疾患は糖尿病とは異なり、正確な診断がつけられないままに患者様がつらい思いをしている場合が少なくありませんが、的確な検査と診断に基づきホルモンのパズルを解いて病態解明にせまります。内科学全般の研修をめざす医師も、生活習慣病の専門医を志す医師も、当科での診療に積極的に参加することで患者さんの生活スタイルに丁寧に向き合い、患者さんのレベルに応じたコミュニケーション能力を深めることができます。そのことが医師としての自己の人間力を高め、将来の臨床活動や研究生活に大いに役立つと思います。私たち医局員は若い力を結集して、質の高い、かつ心の通った暖かい医療を提供できるよう日々邁進しています。

診療実績においては、平成29年度外来には30,000人以上の患者さんの受診がありました。当科は当科の病棟は全35床あり、全国有数の入院症例数を誇ります。入院実績は糖尿病教育入院(血糖コントロール・インスリン導入も含む)が600例以上、副腎疾患が70例以上、下垂体疾患は30例以上・甲状腺・副甲状腺・性腺疾患は各10~20例と多くの症例を経験することができます。

当科では、総合内科専門医や日本糖尿病学会、日本内分泌学会の認定専門医資格を得ることはもちろんのこと、糖尿病をはじめとする代謝疾患は全ての診療科との関わり合いがある中で、最先端の医療にたえず触れ経験することができる診療科でもあります。診療科バックアップ体制に万全を期しています。是非当科での研修をお待ちしております。図0

2.  教育プログラムの特徴

私達の教室では、ざっくばらんでアットホームな雰囲気があり、探求心に忠実で、互いを高め合えるような、自由な診療環境を整えています。将来目標とする医師像に到達する上で、当科での後期臨床研修は最も効率の良い選択になると思います。入院患者の診療にあたっては、上級医師および初期臨床研修医(不定期)と診療チームを形成し日々の臨床にあたります。初期研修医と共に診療し、指導にあたる事で自らも高めることができる上、上級医師によるバックアップ体制も整っております。受持症例の評価や治療方針は、毎週火曜日の教授回診と週2回の症例カンファレンスによりbrush upが行われ、標準治療と先端知識を獲得し当科分野全般をカバーします。また、他科から当科宛に依頼される診療依頼は、別途病棟医で形成する他科回診チームで対応し、最低2回/週の回診を行い、併診します。この他科回診では、他科疾患の基本的知識が求められる上に、基礎疾患治療を優先した血糖コントロールを行う症例や、基礎疾患に合併した内分泌疾患など様々な病態に臨機応変に対応できる能力が培われます。

図1

(写真は部長回診の指導風景, 2017)

3.臨床研究プロジェクト:代謝内分泌領域の臨床研究拠点を目指します。

研究面では、「患者様に本当に役立つ研究」をモットーに、生活習慣病と内分泌疾患の発症機序の解明と、新規治療法の開発をめざしています。そのために生理・生化学的、画像解析学的、遺伝子学的、臨床疫学的なアプローチによる臨床研究や、基礎と臨床の橋渡し的な研究を展開中です。代謝・内分泌学の領域は内科学の中でも新しい領域であり、新たな研究テーマが次々と提案され、活況を呈しています。私たちは日常診療で役立つ、実践的な食事と運動の在り方に関する介入研究も取りいれており、最近では糖尿病患者におけるもち米玄米の糖代謝改善効果などを報告し臨床の場で生かしています。

4.  主な一週間のスケジュール

時間
8:30- 外来実習

病棟業務

外来実習

病棟業務

外来実習

病棟業務

外来実習

病棟業務

外来実習

病棟業務

外来実習

病棟業務

13:00- 病棟業務

他科回診

入院紹介

病棟回診

抄読会

学会予行

医局会

病棟業務

他科回診

病棟業務

他科回診

Footcare外来

病棟会

病棟業務

他科回診

15:00- 病棟会
17:00-

5.  医局員の主な研修医療機関(初期臨床研修を含む)と資格
1)研修医療機関

聖マリアンナ医科大学、聖マリアンナ医科大学西部病院、聖マリアンナ医科大学東横病院、川崎市立多摩病院、横浜総合病院、裾野赤十字病院、沼津市立病院、静岡医療センター、東名厚木病院など
(2)臨床研修指導医、専門医、認定医の数 (*本院(分院を除く)の常勤医の数)

日本内科学会指導医:6名、日本内科学会専門医:4名、日本内科学会認定医:12名

日本糖尿病学会臨床研修指導医:3名、日本糖尿病学会専門医:9名

日本内分泌代謝科臨床研修指導医:3名、日本内分泌代謝科専門医:6名
当科は日本糖尿病学会、日本内分泌学会の認定教育施設であり、日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医の取得が可能です。

(3)国内外の学会への参加

代謝・内分泌領域では、日本内科学会、日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本糖尿病合併症学会、日本肥満学会、アジア糖尿病学会(AASD)米国糖尿病学会(ADA)、ヨーロッパ糖尿病(EASD)、国際糖尿病連合(IDF)などの学会や研究会へ参加することができます。発表については指導医の下、適切な指導を受けることができます。

図2

(写真は2017年 国際糖尿病連合(IDF))

6.個々のライフプランに合わせたキャリアデザインと後期研修

当科では、妊娠、出産、育児や介護などのライフプランによってキャリアデザインが中断しないように、ライフプランを継続しながら、キャリアアップも同時に可能にするプランを利用することができます。実際現時点でも多くの医局員が妊娠、出産、子育てなど状況に応じて働いています。

 7.関わりの深い診療科

当科は下記の科以外も周術期の血糖管理など年間1,000件を超える入院中の診療依頼で糖尿病患者さんの血糖管理を行い、多くの診療科と連携をとっております。

(1)循環器内科

当院における糖尿病患者は循環器内科に入院した症例が最も多く、その理由として冠動脈疾患の割合が多いことがわかっております。このため糖尿病症例を対象に大血管障害のリスク因子をスコア化し、無症候性心筋虚血例に対するシームレスな診療体制を確立し診断・治療を行っております。

(2)産婦人科

妊婦の8人に1人が妊娠糖尿病と診断される中、代謝・内分泌内科では妊娠糖尿病を対象に、産婦人科と協力のもと3~7日程度の短期入院で食事療法、インスリン自己注射手技指導(インスリン療法が必要な場合)を行い、より安全な出産環境を整えております。

(3)眼科

細小血管障害の網膜症の診断については眼科との医療連携が重要となりますが、眼科と当科で糖尿病網膜症に対しては専用の連絡票を用いて情報交換を行っております。

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